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2007年6月、映画『西遊記』のイメージソングとして起用された「旅人」で、鮮烈なデビューを果たした高杉さと美。その後も精力的にシングルをリリースし、「第49回 輝く! 日本レコード大賞」新人賞を始め、2007年の各新人賞を獲得した注目のアーティストが、7枚目となるシングル「Tears in the Sky」をリリース。KONAMIの人気RPG『幻想水滸伝』シリーズの最新作『幻想水滸伝ティアクライス』とのタイアップとなる今作は、ゲームの世界観を表現した壮大な楽曲に仕上がっている。
取材・文/倉地 豊

不安に対する自分の葛藤に答えを出すというよりは、それを受け入れていこうっていう気持ちが強い曲なんです。
MSN:今作「Tears in the Sky」は、人気ゲームのオープニングテーマとのタイアップですが、高杉さんご自身は普段ゲームをされるんですか?

高杉:パズルゲームとか、RPGとかやりますね。最近では無くりましたけど、以前は、いつの間にか朝になってたみたいなことも結構ありました(笑)。今回タイアップとなった『幻想水滸伝』も、以前に出たシリーズのゲームをやって、ハマったことがあります。

MSN:今回の制作にあたっては、だいぶゲームの世界観を意識されていますね。

高杉:そうですね。今回は制作に入る前からタイアップのお話をいただいていたので、歌詞もそうですし、メロディも含めて、ゲームの世界観やテーマを自分なりに解釈して、ふくらませてから制作に入りました。

MSN:具体的に、楽曲に反映させたゲームの世界観やテーマというのは、どんなところですか?

高杉:今回のゲームのテーマは、主人公たちが未来への無限の可能性を求めて旅することなので、そこから自分なりに感じ取った部分を反映させました。“未来”っていうのは、もちろん希望でもあるんですけど、それと同時に、先が見えないことで不安を掻き立てる一面もあるので、その葛藤みたいな部分ですね。

MSN:今作では、ご自身で作詞も手掛けていますが、一番リスナーに受け止めてもらいたいフレーズはありますか?

高杉:順位付けをするのは難しいんですけど、個人的には2番のAメロ、Bメロに注目して聴いてほしいですね。この曲は、不安に対する自分の葛藤に答えを出すというよりは、それを受け入れていこうっていう気持ちが強い曲なんです。だから、ありのままを受け入れるじゃないですけど、そういう葛藤も、何か絶対形になっていくはずという、テーマ的な言葉が多く含まれている部分なんで。


例え今は不安でもこれから先、何かに変わっていく可能性がある。
MSN:葛藤に答えを出すよりも、それを受け入れるっていうのは、高杉さん自身の芯にある考え方からきているんですか?

高杉:そうですね。自分の考えと今回の作品のテーマとの間で、一番共通している部分だったので、そこに主眼をおいて表現したかったっていうのはあります。

MSN:じゃあ、逆に葛藤に対して答えを出すっていう考え方は、あまり好きじゃないと。

高杉:いえ、そんなことはないです。やっぱり自分なりに、何かしらの答えを出したいからこそ葛藤をするんだと思いますし、そこから何か得るものもあるはずですから。でも、答えを出したところで、不安とかは完全に消えないと思うので、それなら例え今は不安でもこれから先、何かに変わっていく可能性があるんだっていう認識でいた方が、いいなとは思います。

MSN:個人的には、葛藤に答えを出すよりも、葛藤を受け入れるっていう考え方をする人は、気持ちが強いなと思うんですが。

高杉:確かに、何に対しても結構がんばっちゃう方かも(笑)。ただ、普段自分が抱えている気持ちが、ゲームの主人公とすごくリンクして感じられたので、勇者として旅を続けていく中で、きっとこんな不安や葛藤があるんじゃないかなって自分なりに考えて、このタイトルも付けました。

MSN:タイトルには、どんな意味が込められているんですか?

高杉:人には見せない内面の悩みとか、密かに流している涙っていう想いを込めてあります、このタイトルには。人には見せない裏の部分というか、影の努力の部分ですね。

MSN:曲のイメージから自然に、パッと浮かんだタイトルだったんですか?

高杉:最後はパッと出て来たんですけど、それまでは結構考え抜きましたね。

MSN:ミュージックビデオの方も、ゲームの世界を意識した幻想的な雰囲気になっていますね。

高杉:そうですね。何かをずっと探しながら、色々なところに迷い込んでいる様な感じの、不思議な映像になっています。だからこの曲は、映像と一緒に聴いてもらうと、世界観とかメッセージとかが、より伝わりやすいんじゃないかなと思います。


歌から離れて、自分の声を客観的に聞くっていう機会を得られて、すごくいい経験になりました。
MSN:カップリングの方には、ゲームのエンディングテーマ「ティアラクティス 〜希望のトビラ〜」が収録されていますね。

高杉:この曲は、ゲームの制作にたずさわった方が、作詞作曲してくださいました。だから「Tears in the Sky」の方とは、捉え方というか視点が違うので、その対比が面白いと思います。

MSN:こちらは、どんな感じの曲になってるんですか?

高杉:「Tears in the Sky」は、個人の視点っていう意識が強いんですが、この曲の方は、個人というよりは、ゲームの世界全体を見て歌うような感じですね。ちょうどゲームの中でも最後に流れる曲なんで、聴いた人が落ち着けるような感じにしようと、意識して歌いました。

MSN:タイアップゲームの方に声優として参加されていますが、歌うのとはまた違った面白さや難しさがあったと思うんですが。

高杉:ずっと流れている映像での会話ってわけじゃないので、割と孤独感を感じやすい仕事でしたね(笑)。他の声優さんの言葉も流れてはいたんですけど、やっぱり生の会話じゃないので、感情の込め方とかが難しかったですね。

MSN:声だけで表情や心理などを、表現することの難しさを感じたと。

高杉:それは思いましたね。ドラマとかの演技であれば、顔の表情とか体の動きを使ってそういったものを表せることもあるんで、演技とはまた違った難しさというのは感じました。

MSN:声優をやったことで、得たものってどんなことですか?

高杉:声優って、音とかメロディとかが無いんで、声だけに集中して聞くじゃないですか。だから歌から離れて、自分の声を客観的に聞くっていう機会を得られて、すごくいい経験になりました。こういうしゃべり方をすれば、こんな感情の含みを持たせられるんだとか、自分なりに分析して新しい発見もありましたし。結構面白くて興味を持ちました。機会をいただけたら、またやってみたいなという気持ちはありますね。

(以上)さとみちゃんのインタビューより (*`・ω・)ゞ31703.jpg




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